この度rin art association では、東島毅個展「東島毅/ I’ m back again」を開催いたします。
東島は日本人離れしたスケールで、これまでも鑑賞者を圧倒するようなラージ・スケールの作品を描き続けてきました。見る者の感覚を日常の枠組みから解き放ち、身体感覚やイメージの成り立ちを鑑賞者に投げかけ、再定義しています。
今回の展覧会では、これまで取り組んできた絵画へのアプローチに加え、新たな素材として粘土を用いたセラミック・スカルプチャーの作品を発表いたします。
セラミック・スカルプチャーは3 年前に構想を始め、試作を含めこれまで約120点を完成させました。またこの間、一貫して追求を重ねてきたテーマ「曖昧な美徳」による絵画作品においても、新たなシリーズを完成させました。それらは相互に関係し、自在に平面と立体の間を往来します。しかしこのユニークな試みも東島にとっては、未来へ向かうターニングポイントに過ぎず、常にスクラップ&ビルドの途中にあります。
今回は、ギャラリーの3フロア全てを活かした展示をいたします。制作現場の一瞬を留めたいという思いとともに構成したそれぞれのフロア。立ち戻ってきた絵画の現在。私達がそこに立ち会い、それぞれの生について思いを巡らす展覧会となることを願っております。