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News

  • 2024.04.24

    exhibition

    2024年4月17日(水) ~ 2024年4月29日(月·祝) 最終日午後5時終了
    日本橋三越本店本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー

     

    この度三越コンテンポラリーギャラリーでは宇佐美圭司「アテネの学堂」を開催いたします。

     

    日本の戦後美術史を代表する画家である宇佐美圭司は1940年大阪府吹田市に生まれ、和歌山県で幼少時代を過ごします。
    画家になることを志し、東京都国立市にアトリエを構えた宇佐美は活動初期から美術史、音楽、詩など、あらゆる分野の芸術と密接に関わりながら独学で絵画を学んでいきます。

     

    宇佐美にとって大きな転機になったのは、1965年にアメリカで一冊のカルチャー誌「LIFE」を手にしたことでした。
    その中に掲載されていたロサンゼルスのワッツ地区で起こった暴動事件における1枚の報道写真から「たじろく人」「かがみ込む人」「走りくる人」「投石する人」の四つの人型を抽出し、宇佐美はあえて暴動という政治的な文脈から切り離し、それらを記号化させて画面の中に展開していきます。

     

    そこには新たな抽象絵画の創造への強い思いと、絵画を制作するうえで空間を司る構成を拒否し、人型を重ねることで抽出された構造を主体とした絵画を展開することで、当時の世界の美術の動向に有効に接続させる試みがありました。

     

    また、この時期から日本ではあまり見られなかった3メートルからなるラージスケールの作品を意識的に多く制作していきます。

     

    欧米の美術の潮流であった大画面にアジアの美術特有の絵肌の「キメ」を加えた作品は国内外で高く評価され、1972年に第36回ベネチア・ビエンナーレに参加。1970年にはExpo’70の鉄鋼館にて芸術監督を務めました。

     

    一定の評価を確立した宇佐美の作品ですが、1991年に海岸沿いの立地の良い高台に広がる海が見渡せるアトリエを新築し、福井県越前市に移り住んでから大きな変化がみられていきます。

     

    それまで構造を主体とし、建築的であり、数学的なイメージで捉えられていた宇佐美の作品は雄大な自然から大きなインスピレーションを得ることで、神秘的な要素が加えられ、極めて有機的に昇華されることにより、人類に共通する根源的な課題への哲学的な定義を行うものへと移行していきます。

     

    今展では宇佐美の晩年の制作において分岐点となる2004年に発表された「アテネの学堂」シリーズの作品を中心に展示を行います。

     

    《アテナイの学堂》はルネッサンス期を代表する芸術家ラファエロ・サンティの最も有名な作品の一つで、ヴァチカン宮殿内の「署名の間」に神学、法学、哲学、詩学をあらわす壁画のうちの哲学をあらわす壁画として1509年から1510年にかけて描かれました。

     

    盛期ルネッサンスの古典精神を見事に具現化したラファエロの代表作を題材に選び、「時間の回復」をテーマに宇佐美は制作を行いました。

     

    それは静止した一つの時代の有効な精神性を現代において回復させる試みであり、あらわされるのは人類の知識によって培われた時間軸を備えた大きな円環であり、それらは歴史の流れでもあります。

     

    「アテネの学堂」シリーズはルネッサンス芸術を現代の解釈でリバイス(見直す)する宇佐美の新しい試みの最初の作品であり、今シリーズから宇佐美の集大成となるレオナルド・ダ・ヴィンチの《A Deluge (大洪水)》を題材とした代表作「大洪水」シリーズへと展開していく重要な位置付けとなる作品になります。

     

    心を寄り添わせ、耳を傾ければ、多くの言葉を語りかける宇佐美圭司の作品を、多くの方にご高覧いただく機会になりましたら幸いです。

     

  • 2024.04.24

    exhibition

    <展覧会概要>
    ■タイトル:[VOID+STOCK]exhibition: part2
    ■会場:void+  東京都港区南青山3-16-14 1F
    ■会期:2024年4月19日(金)-5月10日(金)
    ■12:00-19:00(最終日は17:00まで)
    ■主催:Azone+Associates / void+
    ■定休日:日・月
    ■お問合せ:info@voidplus.jp
    www.voidplus.jp

    <オープニングレセプション>
    ■2024年4月19日(金)18:00-20:00

    ありそうでなかった “アートセレクトショップ”「VOID+STOCK」の特別企画[VOID+STOCK]exhibition part:2を開催します。平面作品を中心に展示を行ったpart1とは異なり、絵画、木彫、写真、インスタレーション作品を3つの空間で展示し、テーマでもあるアーティストのアトリエに眠る作品の再発掘を通し、当時ならではのアプローチからなる旧作の再評価や“現在”につながるアーティストのコンセプトを提示します。

    さらに、前回に引き続きアーティストとの交流を促すためのイベントも開催し、より身近な存在としてのアートの可能性を探ります。

    よろしくお願いいたします。

  • 2023.09.22

    exhibition

    アニエスベー ギャラリー ブティックにて盛圭太個展「眠たい名前」が開催中です。

    是非ご高覧くださいませ。

    会期:2023.9.16(土)〜11.5(日)[月曜休廊]※10/9はオープン

    時間:12:00-20:00

    https://www.agnesb.co.jp

  • 2023.09.22

    exhibition

    渋谷PARCO 2F OIL by 美術手帖にて吉野もも個展「余白の深淵」が開催中です。

    是非ご高覧くださいませ。

    会期:2023.9.15(金)〜2023.10.9(月・祝)

    https://shibuya.parco.jp

  • 2023.07.22

    exhibition

    ガトーフェスタハラダ本社ギャラリーでは宇佐美圭司の個展「大洪水」を開催いたします。

    宇佐美圭司は大阪府吹田市に生まれ、父の転勤により幼少期を和歌山県で過ごし、1953年に再び大阪に転居し、高校を卒業と同時に上京、目黒区にアトリエを構える。1960年に国立市にアトリエを移し、1963年、南画廊で初個展。1965年、「新しい日本の絵画と彫刻」(MoMA、NY)に出品、この年に『ライフ』誌上のワッツの暴動の写真から抜き出した4人の人型を翌年自作に用いて以来、たじろぐ人、かがみこむ人、走りくる人、投石をする人をモチーフにした絵画を生涯展開させてゆきます。

    1967年、第5回パリ青年ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)、1972年、第36回ベネチアビエンナーレ参加、他多数。1990年には福井県の越前海岸にアトリエを創り、2012年に亡くなるまで制作活動を行いました。

    今展では宇佐美の最晩年の作品にフォーカスし、生前最後の個展となった2012年大岡信ことば館で行われた個展「制動・大洪水」のテーマをもとに、大作《制動・大洪水》2011-2012を中心に宇佐美の生涯を貫いた表現活動の主題であった制動(ブレーキ)を加えるという事と、その連続性から生まれた大洪水に至るまでの経緯を改めて総括できる機会を作ります。

    会期:2022.7.15(土)-8.6(日)

    時間:10:00-18:00(会期中無休)

    会場:ガトーフェスタハラダ本社ギャラリー  群馬県高崎市新町1207

    press_-K.U_pdf

  • 2023.07.21

    exhibition

    NOT A GALLERYにて、やんツーと水戸部七絵の二人展「NOT A GALLERY BUT A FORMAL」が開催中です。

    会期:2023年7⽉6⽇(日)〜9⽉29⽇(金)
    時間:平⽇10:00 〜 17:00 ※事前アポイント制
    会場:NOT A GALLERY
    https://projectatami.com/update/1310/