この度、rin art association 2F.3Fでは、初の個展となる盛 圭太「Bug report」を開催いたします。 盛は 2004 年に多摩美術大学卒業と同時に渡仏し、以来 16 年パリを中心にキャリアを積んできました。2020年にはパリ市拡張計画「グラン・パリ」における初の国際的芸術文化拠点事業「FIMINCO 財団レジデンシープログラム」にも抜擢されるなど著しい活躍を続けております。
本展では、代表作の糸を使ったドローイングシリーズ「Bug report」の新作のほかに、初期モダニズム建築を接写したプリント上に、糸のドローインを施したシリーズ「Template」を共に発表し、盛圭太のドローイングを包括する展覧会となります。
盛はドローイングの線となる糸について『衣類を家に例えるとすれば、糸はその建材の目を果たす』と示唆します。それ故に彼のドローイングには建築的もしくは空間的なイメー ジが現れるのかもしれません。本展のために、現地制作されるウォールドローイングは、 下書きという『仮設」のない作画によって、イメージの『仮説』が構築されることとなるでしょう。貴重な機会となりますので、是非ご高覧ください。