この度 rin art association は村田峰紀による個展「Out-of-body」を開催いたします。 村田峰紀は活動初期からドローイングを主体としたパフォーマンスを継続的に行っております。 大学の卒業制作で行われた鉛筆を食べ、咀嚼して飲み込めなかった大量の言葉をドローイングとして吐き出すパフォーマ ンスは当時大きな注目を集めました。 その後はボールペンを用いて、「かく」という言葉の考察をテーマとしたドローイングという行為によって鑑賞者に対し、 生で彼の言葉を発するパフォーマンス作品を数多く発表し、国内外で高く評価されてまいりました。 コロナ禍もあり、パフォーマンスの発表が出来ないことにより、作品は大きく強度を増しながら展開してまいりましたが、 彼の制作の根幹にはやはりパフォーマンスがあります。 今展では、近年の代表作であるTV モニター、シャツ、ギターを用いた複合的なパフォーマンスに現在の行為( エフェクト) を加えて、過去の自身の行為と時間の流れを現在の彼が俯瞰的に見つめます。 自身を主観性な視点ではなく、俯瞰的な視点に切り替えて見ることで様々なものの見え方は変化していくことでしょう。 村田峰紀のパフォーマーとしての新境地をぜひこの機会にご体感ください。
※展覧会初日にパフォーマンスが行われることでインスタレーションが完成し、その後は痕跡としての作品の展示を行う 展覧会になります。